自転車うんちく系

Crust Evasion vs Evasion Lite 徹底比較。似て非なる兄弟モデル!

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

前回の記事で、僕がクロモリフレームにゾッコンなのはお伝えしたかと思います。特に、アメリカのCrust Bikes(クラストバイク)の自由でユニークなバイクづくりには、毎回ワクワクさせられます。

そんなCrust Bikesの代名詞とも言えるのが、僕も乗ってる「Evasion(エバージョン)」というフレームです。バイクパッキングやツーリングの定番として、世界中のアドベンチャーライダーに愛されています。

ところが、最近ではその名の通り「軽さ」を追求した**「Evasion Lite(エバージョン・ライト)」**も登場し、どちらを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

一見すると似たようなシルエットを持つ両者ですが、実はコンセプトも乗り味も全く別物。今回は、公式サイトのスペックや僕自身の調べた情報をもとに、この二つのフレームを徹底的に比較・分析していきたいと思います。

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Crust Evasion:ヘビーデューティーな冒険の相棒

まずは、元祖であるEvasionから見ていきましょう。

徹底解剖:Evasionのスペックと特徴

Evasionは、**「世界中のどんな道でも走破できる、究極のアドベンチャーツーリングバイク」**として設計されています。

  • ヘッドチューブアングル: 多くのサイズで69.5度から71度と、比較的寝かされた設計です。これにより、直進安定性が高まり、荷物を積んだ際にもハンドルがふらつきにくくなります。
  • チェーンステー長: 全てのサイズで431mmと、長めに設定されています。これは、重い荷物を積載した時に前輪が浮き上がるのを防ぎ、登りでも安定したトラクションを確保するためです。
  • BBハイト: 地上高は低めで、安定感のある乗り味に貢献しています。
  • タイヤクリアランス: 驚異的なクリアランスを誇り、26×3.0インチ27.5×2.8インチ29×2.2インチといった極太タイヤに対応します。これは、悪路走破性を最優先している証拠です。
  • エンド形状: Evasion最大の特徴の一つが、調整可能なロッカーエンドです。これにより、シングルスピードから内装変速まで、様々なドライブトレインに対応するカスタムの幅が広がります。
  • フォーク: フレームと同じくクロモリ製のフォークが付属します。ダブルクラウンのめちゃくちゃかっこ良くてしっかりしたフォークです。
  • マウント: ダウンチューブ下面、フォークブレードなど、ありとあらゆる場所にボトルケージやキャリアを取り付けるためのダボ穴が用意されています。

Evasionのライド体験と乗り心地

このバイクの乗り心地は、一言で言えば**「圧倒的な安定感」**です。

ジオメトリと極太タイヤの恩恵で、重い荷物を積載した状態でも、バイクがふらつくことなく、まっすぐに進んでくれます。フレーム全体がしなやかにいなし、路面からの突き上げを吸収してくれるため、長距離を走っても身体への負担が少ないのが魅力です。

決してキビキビとした軽快さはありませんが、ドッシリとした安心感は、未舗装のダートや石がゴロゴロしているような悪路を走る際に、大きな自信を与えてくれます。

ヒロヤスくん
ヒロヤスくん

走り出すと気にならないですが、フォークがガッツリ重量級。
タイヤも必然的に太めのを履くとおもうので、ただのグラベルバイクと思っていると、持ち上げたときの重量感は結構ビビりますよ笑

Evasionはこんな人におすすめ!

  • バイクパッキングで日本一周、世界一周を目指している人
  • とにかく重い荷物を積んでキャンプツーリングを楽しみたい人
  • キャリアやバッグをフル装備して、自分だけの移動要塞を作りたい人
  • シングルスピードや内装変速など、ドライブトレインで遊びたい人

Crust Evasion Lite:軽快に駆け抜ける日常の冒険家

次に、軽量版のEvasion Liteです。

徹底解剖:Evasion Liteのスペックと特徴

Evasion Liteは、Evasionのジオメトリをベースにしつつ、より**「軽快さ」「シンプルさ」**を追求して再設計されました。

  • ヘッドチューブアングル: Evasionと似た設計ですが、わずかに立った設計となっています。これにより、Evasionに比べて軽快なハンドリングを実現しています。
  • チェーンステー長: Evasionと同じく431mmですが、全体のバランスと軽量なフォークのおかげで、より軽快に感じられます。
  • BBハイト: Evasionよりもわずかに高めで、よりペダリングしやすいポジションになっています。
  • チューブ: Evasionよりも軽量なクロモリチューブを採用。
  • フォーク: フレームの軽快さをさらに引き出すため、Crustオリジナルカーボンフォークが付属します。これにより、フロント周りの重量が大幅に削減されています。
  • エンド形状: 固定式の12mmスルーアクスルを採用。ロッカーエンドのような多機能性はありませんが、その分シンプルで軽量、かつ剛性が高くなっています。
  • マウント: Evasionに比べてダボ穴が最小限に抑えられています。ダウンチューブ下面にはボトルケージマウントがないなど、徹底した軽量化が施されています。
  • BBシェル: Evasionと同じくMTB規格の73mm幅です。
ヒロヤスくん
ヒロヤスくん

ちょっと前に同じCrustのボンボラENVEがあったので情報が錯綜しがちですが、エバージョンライトのフォークはENVEじゃないです。

Evasion Liteのライド体験と乗り心地

Evasion Liteは、名前の通り非常に軽やかで、キビキビとした走りが特徴です。

カーボンフォークの恩恵もあり、漕ぎ出しや加速がスムーズで、アスファルトでも軽快に走ってくれます。クロモリフレーム特有の振動吸収性はそのままに、よりロードバイクに近い応答性を感じることができます。

週末のグラベルライドや、日々の通勤、軽めのツーリングなど、荷物をあまり積まずに走る場合に、その性能が最大限に発揮されます。

Evasion Liteはこんな人におすすめ!

  • 普段の通勤や街乗りでも、ちょっとした冒険を楽しみたい人
  • 週末に気軽にグラベルライドやシングルトラックを走りたい人
  • Evasionよりも軽く、キビキビした走りを求める人
  • キャリアは必要なく、フレームバッグだけでシンプルに楽しみたい人

まとめ:似て非なる、あなたのための1台

いかがでしたでしょうか?

Crust EvasionとEvasion Liteは、一見すると同じEvasionファミリーのバイクですが、その中身は全くの別物です。

  • Evasionは、タフで頑丈、どんな荷物も積める**「頼れる旅の相棒」**。
  • Evasion Liteは、軽快で反応が良く、気軽にどこへでも行ける**「日常の冒険家」**。

どちらが優れているということではなく、あなたの自転車ライフにどちらがフィットするか、それが選ぶべき基準となります。

もしあなたが、重い荷物を積んで世界の果てまで旅に出たいという大きな夢を持っているなら、Evasionはきっとその期待に応えてくれるでしょう。

ヒロヤスくん
ヒロヤスくん

また、僕のように普段がさつな人細かいことをあまり気にしたくないタイプの人もこっちがおすすめです。カーボンのフォークとか怖え。
サイクリングロードのメタルクワガタで一撃じゃないのよ。。。。

一方で、日々の生活の中でグラベルやシングルトラックを軽やかに駆け抜け、自転車でちょっとした冒険を楽しみたいなら、Evasion Liteが最高のパートナーになってくれるはずです。

ヒロヤスくん
ヒロヤスくん

家に自転車持ち込むタイプの人もこっちが良いですね!組み方にも夜と思いますがエバージョンとはキロ単位で組み上げ重量変わってくるはず。

ぜひ、あなたの自転車ライフにぴったりの一台を見つけて、新しい冒険に出かけてみてください!

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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Hrys Basics(ひろやす)
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Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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