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相棒と過ごした濃密な一年。Crust Evasionと僕の軌跡

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日もCrust Evasionと共に駆け抜けています。通勤路はもちろん、週末の探検的なライドまで、この一年、本当にたくさんの時間をこの相棒と過ごしました。今回は、僕のメインバイクであるCrust Evasionと過ごした一年を振り返りながら、その魅力と特徴を余すところなく語りたいと思います。

一目惚れから始まった物語

Crust Bikesとの出会いは、SNSの投稿でした。無骨でありながらどこか有機的な美しいシルエット、そして何よりも自由な発想で組み上げられた個性的なバイクたちに、一瞬で心を奪われました。中でもEvasionは、その名の通り「逃避」させてくれるような、どこへでも行けるポテンシャルを感じさせる佇まいに強く惹かれ、気づけばポチっていました。

実車が手元に届いた時の感動は今でも鮮明に覚えています。ウェブサイトや写真で見ていた以上に、フレームの細部まで丁寧に作り込まれており、Crust Bikesのクラフトマンシップを感じました。クロモリ特有のしっとりとした質感と、独特なカラーリングも所有欲を満たしてくれます。

各部に見るEvasionの魅力と特徴

一年間Evasionと向き合う中で、その魅力は多岐にわたることを実感しました。各部の特徴を捉えながら、その良さを深掘りしていきましょう。

フレーム:自由な発想を受け止める懐の深さ

Evasionのフレームは、まさにこのバイクの核となる部分です。クロモリチューブが丁寧に組み上げられたフレームは、見た目の美しさだけでなく、しなやかな乗り心地と高い耐久性を兼ね備えています。特筆すべきは、その豊富なマウントの多さです。前後キャリア、フェンダーはもちろんのこと、フレームのあらゆる場所にボトルケージやアクセサリーを取り付けるためのダボ穴が用意されています。これにより、日常の通勤から、数日間のバイクパッキング、果ては長期のツーリングまで、あらゆる用途に対応できる汎用性の高さを実現しています。

僕自身、この一年で通勤仕様、デイキャンプ仕様、そして少しばかりのバイクパッキング仕様へと、Evasionの姿を様々に変化させてきました。その度に、フレームがしっかりと自分の要求を受け止めてくれる懐の深さを感じています。

フォーク:快適性と拡張性を両立

Evasionのフロントフォークも、フレーム同様に豊富なマウントを備えています。これにより、フロントキャリアやローライダーキャリアを装着することができ、積載能力をさらに高めることが可能です。また、フォークの肩部分にもボトルケージを取り付けるためのダボ穴が用意されており、長距離ライドでの水分補給にも困りません。

乗り心地に関しても、クロモリ製のフォークは路面からの振動を効果的に吸収してくれ、長時間のライドでも手の痺れや疲労を軽減してくれます。

ジオメトリー:あらゆるシチュエーションに対応するバランス

Evasionのジオメトリーは、リラックスしたポジションで長距離を快適に走れるように設計されています。しかし、決してダルな印象はなく、しっかりとペダリングパワーを推進力に変えてくれる反応性の良さも持ち合わせています。

街中でのストップ&ゴー、郊外ののんびりとしたサイクリングロード、そして多少の未舗装路まで、Evasionはあらゆるシチュエーションで力強く走破してくれます。極端なオフロード走行には向きませんが、日常使いからちょっとした冒険まで、幅広い用途に対応できるバランスの良さが魅力です。

スゥイングエンド:シングルスピードも、ギアードも。

Evasionのリアエンドは、スルーアクスルが可変。スルーアクスルでありながらもチェーンを引くことが出来ます。
これによってシングル化も簡単にできますし、ホイールベースを調整することにより乗り味を大きく変えることができるのがevasionの大きな特徴の一つです。
最初はホイールベース短め、キビッキビのシングルスピードで乗っていましたが山越えのある遠乗りが楽しくなってきてからはリアを変速に、ゆったり乗れるように一番ホイールベースを引き伸ばした状態で乗っています。
最近は輪行で、目的地までの区間をすっ飛ばすことも増えて重量をちょっとでも軽くしたくなってきたのでシングルに戻そうかなぁなんて考えていたり。

カスタマイズの楽しさ:自分だけのEvasionを創り上げる

豊富なマウント類や汎用性の高いフレームのおかげで、Evasionはカスタマイズのベースバイクとしても非常に優れています。この一年間、僕も様々なパーツを試してきました。

  • ハンドル: ライザーバーからプロムナードバー、そして最近では少し幅広なフラットバーへと変更し、それぞれのハンドルの特性を楽しみました。
  • サドル: Brooksの革サドルは、使い込むほどに体に馴染み、長距離ライドの快適性を向上させてくれます。
  • タイヤ: 通勤メインの時は舗装路向けのタイヤ、週末の探検では少しアグレッシブなブロックタイヤへと履き替えることで、Evasionのキャラクターを変化させてきました。
  • キャリアとバッグ: その時々の用途に合わせて、フロントキャリア、リアキャリア、フレームバッグ、サドルバッグなどを追加することで、積載能力を高めています。

このように、Evasionはオーナーのアイデア次第で、様々な表情を見せてくれます。自分だけの理想的な一台を創り上げる過程は、Evasionの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

一年間のライドを振り返って

この一年間、Evasionと共に本当に様々な場所へ行きました。毎日の通勤路で見慣れた景色も、Evasionに乗るとどこか新鮮に感じられます。週末には、カメラを片手に近所の公園やカフェを巡ったり、少し足を伸ばして郊外の自然を楽しんだり。

時には、Evasionにキャンプ道具を積んで、近隣のキャンプ場へ小旅行に出かけたりもしました。重い荷物を積んだ状態でも、Evasionは力強くその役割を果たしてくれ、頼りになる相棒であることを再認識しました。

Evasionは僕にとってどんな存在か

Crust Evasionは、単なる移動手段や趣味の道具という枠を超え、僕の生活の一部、いや、もはや体の一部と言えるような存在になりました。共に過ごした時間の中で、Evasionは僕の移動の自由度を高めてくれ、新しい趣味や興味を広げてくれるきっかけを与えてくれました。

これからも、Evasionと共にたくさんの場所へ行き、たくさんの思い出を作っていきたいと思っています。この先何年、どんな景色をEvasionと見ることになるのか、今からとても楽しみです。

まとめ:Evasionと歩む、自由で豊かな自転車生活

Crust Evasionは、オーナーの自由な発想と希望を受け止め、あらゆるスタイルに対応できる懐の深い自転車です。その多機能性、快適な乗り心地、そしてカスタマイズの楽しさは、僕の自転車生活をより豊かで深いものにしてくれました。

もしあなたが、日常からの脱却を求め、自由な移動を楽しみたいと思っているなら、Crust Evasionはきっとあなたの最高の相棒になってくれるはずです。

それではまた、次回のライドでお会いしましょう!ヒロヤスでした!

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Hrys Basics(ひろやす)
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Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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