自転車うんちく系

【決定版】東京発BLUELUGの全て。開業から取扱製品、店舗まで、その歴史とディープな魅力を徹底解剖!

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。今回は、僕が心からリスペクトしている、日本の自転車ショップについて語りたいと思います。

それは、東京・幡ヶ谷に本店を構えるBlue Lug(ブルーラグ)です。

クロモリフレームの自転車を愛する僕たちにとって、ブルーラグはある種、ひとつの聖地のような存在です。単なる自転車屋ではなく、一つのカルチャーを生み出し、育ててきた革命児だと僕は確信しています。今回は、僕が足繁く通い、その魅力を肌で感じてきたからこそ語れる、ブルーラグの深い部分を、店員さんよりも詳しく(それはない)皆さんにお届けしたいと思います。

自転車業界はこれまで、自転車を「競技のための道具」か「日々の足」として売ることがほとんどでした。一部のマニアックな男のロマンを追求するショップはあったけれど、それを「ファッションアイテム」や「おしゃれの一部」として広めることに成功したショップは、他に類を見ません。ブルーラグは、まさにその常識を打ち破り、自転車業界に革命を起こしたショップなんです。

彼らのショップに行くと、女性のお客さんを多く見かけることがあります。これは、自転車が特定の層だけのものではなく、もっと自由に、もっと楽しく、外に開かれた存在になった証拠だと僕は思っています。
平成の「ヴィレッジバンガード」を思い出させる、所狭しと並べられたパーツや雑貨の「ごちゃごちゃ感」がある店内も、ブルーラグの魅力の一つです。

さあ、僕と一緒に、ブルーラグが築き上げてきた歴史と、その哲学を深く読み解いていきましょう。

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ブルーラグの歴史:ガレージから始まった物語

ブルーラグの歴史は、今から20年以上も前に、東京の片隅にある小さなガレージから始まりました。巷では、創業当初は自転車ウエアやバッグを取り扱うショップとしてスタートしたという話も耳にしますが、僕が知る限り、そのルーツはもっと「ストリート」にありました。彼らは、ピストバイクのパーツや、メッセンジャーバッグといった、当時の日本ではまだマイナーだったアイテムを扱う、熱気に満ちたガレージショップとして、その歴史をスタートさせたんです。

その小さなガレージは、瞬く間に自転車好きやメッセンジャーたちの溜まり場となりました。彼らは、単に自転車を売るだけでなく、ショップに集まる人々と共に、新しいカルチャーを創り上げました。その熱量が、幡ヶ谷のガレージから、代々木公園、上馬、そして海外へと広がっていく原動力になったのだと僕は確信しています。

日本の自転車業界に与えた影響と、海外からの見え方

ブルーラグが日本の自転車業界に与えた影響は、計り知れません。彼らが提案した「自転車はファッション」という概念は、多くのショップやブランドに影響を与え、日本の自転車カルチャー全体を活性化させました。

特に顕著なのは、多様性です。彼らは、ピスト、MTB、ツーリング、コミューターなど、あらゆるジャンルの自転車を、それぞれのスタイルに合わせて提案します。そして、ロードバイクや競輪のような「速さ」を追求する世界とは違う、もっと自由で、もっとパーソナルな自転車の楽しみ方を広めました。これは、自転車業界全体が、より多くの人々に開かれるきっかけになったと断言できます。

海外からのブルーラグの見え方も、非常にユニークです。彼らは、日本の伝統的なクラフトマンシップと、アメリカのヒップでラフなストリートカルチャーを融合させた、独自のスタイルを確立しました。その独自のセンスは、海外の自転車乗りからも高く評価されており、「東京に行ったらブルーラグに行け」というのは、世界の共通言語になっています。

展開する店舗とオリジナルブランド

現在、ブルーラグは日本各地に複数の店舗を展開しています。それぞれに独自の個性と役割があり、全てがブルーラグの哲学を体現しています。
公式サイトから文章と写真を一部お借りして実店舗を紹介させていただきます。

幡ヶ谷店
代々木公園店
上馬店
鹿児島店

BLUE LUG HATAGAYA

世界中から集められた自転車やパーツ、バッグ、雑貨の品揃えでは宇宙一と自負する幡ヶ谷店。(←結構本気) 店舗面積ももっとも広く、スタッフ数も一番多い本店なので、メンテナンスやカスタムもクイックに。ここだけの話ですが、オンラインショップにUPされてる膨大な商品群は大体こちらに御座い〼。


〒151-0072 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目32−3 ダイアパレス幡ヶ谷第2
03-6662-5042
営業時間 12時 – 19時 | 定休日 火曜日, 水曜日(祝日の場合 翌日)

BLUE LUG YOYOGI PARK

代々木公園のほとり、とてもBLUE LUGらしくて、店長のまっちゃんのパーソナリティーも感じさせてくれる柔らかい自転車屋さん。幡ヶ谷とも上馬とも違う個性を持ったこの街で、僕らの等身大のサービスで、ちょっとみんなの自転車生活を良くしたい。


〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1丁目43−3 フォンタァナ代々木公園
03-6416-8532
営業時間 12時 – 19時 | 定休日 火曜日, 木曜日(祝日の場合 翌日)

BLUE LUG KAMIUMA

とにかくいろんな種類の自転車を見てみたい。そんな人は上馬店がベストチョイス。自転車展示台数がBLUE LUG随一な広い店内は、SURLYをはじめとしたアメリカンなバイクブランドですし詰め状態。三軒茶屋や駒沢公園などからも徒歩圏内で、ご近所さん方の自転車修理やパーツ交換でにぎわって〼。


〒154-0011 東京都世田谷区上馬2丁目38−5
03-6805-3400
営業時間 12時 – 19時 | 定休日 火曜日, 水曜日(祝日の場合 翌日)

BLUE LUG KAGOSHIMA

山や海に飢えた僕らにとってはバランスをとり戻す場所としても楽しみな鹿児島。この自然環境豊かな土地で僕らになにができるのか?ローカルの先輩たちに寄り添わせていただきながら、いつしかこの地に不可欠と思っていただける自転車屋になれたらと思ってます。フェリー乗り場の近く、桜島のまん前です。鹿児島の皆さま、九州の皆さま、どうぞよろしくお願いいたし〼。


〒892-0817 鹿児島県鹿児島市小川町26−13
099-295-3045
営業時間 12時 – 19時 | 定休日 火曜日, 水曜日(祝日の場合 翌日)

さらに、彼らのブランドは日本国内にとどまりません。小径折りたたみ自転車の老舗ブランド、Bike Friday(バイクフライデー)の正規代理店として、代々木公園からほど近い場所に専用のショールームを構えています。これは、自転車の持つ多様な可能性を追求する、ブルーラグらしい横展開だと僕は確信しています。

さらに、彼らはオリジナルブランド「FAIRWEATHER(フェアウェザー)」も展開しています。このブランドは、彼らが長年培ってきた経験と、日本の工場との協力によって生まれた、信頼性の高いプロダクトを提供しています。バッグやウェア、そしてフレームに至るまで、全てが自転車乗りのために考え抜かれて作られているんです。

主な取り扱いブランド:哲学が共鳴する場所

ブルーラグの店舗に足を踏み入れると、様々なブランドのフレームやパーツが並んでいます。そのセレクトには、彼らの「自転車は自由で楽しいもの」という哲学が色濃く反映されています。特に、僕のようなクロモリフレーム好きにとって、彼らの取り扱いブランドは、まるで宝物庫なんです。

フレームブランド

  • Surly(サーリー)fatties fit fine(太いタイヤも気にしない)」という哲学で知られる、クロモリフレームの代表格。タフで、どんなカスタムにも応える高い汎用性は、まさにブルーラグの顧客層にぴったりです。僕のブログでも取り上げたStragglerやTrollなど、彼らのラインナップは、自転車の楽しみ方を無限に広げてくれます。
  • Crust Bikes(クラストバイクス) 僕の愛車であるEvasionのブランド。アメリカ西海岸発の、自由で型破りなコンセプトが特徴です。既存のカテゴリーに収まらない、ユニークなフレームデザインは、自転車に「遊び心」を求める僕たちの心を強く惹きつけます。ブルーラグは、このブランドの日本におけるカルチャーを築き上げてきた、重要な存在です。
  • Rivendell Bicycle Works(リヴェンデル)Make a bike that makes you want to ride it(乗りたくなる自転車を作ろう)」という哲学を持つ、クラシックなツーリングバイクのブランドです。のんびりとした美しいランドナーや、実用的なコミューターバイクを提案する彼らのスタイルは、速さではなく、自転車に乗る「時間そのもの」を大切にするブルーラグの思想と、見事に共鳴しています。
  • Black Mountain Cycles(ブラックマウンテンサイクル) カリフォルニア州の小さな自転車ショップが手掛けるオリジナルブランド。デザイナーでありメカニックでもあるマイク・ヴァーリー氏が、自身の経験から「本当に乗りたい」と思える理想のフレームを形にしています。シンプルでありながら機能美に溢れたデザイン、そして太いタイヤを履かせられる汎用性の高さは、まさにブルーラグの哲学と合致するものです。

パーツブランド

  • NITTO(日東) 日本の自転車パーツメーカーとして、世界的に知られる日東。彼らが作るステムやシートポスト、そして何より多様なハンドルバーは、その美しい仕上げと高い精度で、世界中のサイクリストに愛されています。ブルーラグとのコラボレーション製品だけでなく、彼らが作り出す全てのプロダクトには、日本の職人技が光り、クロモリフレームとの相性は抜群です。
  • Dia-Compe(ダイアコンペ) 日本の老舗ブレーキメーカー。特に、クラシックなロードバイクやツーリングバイクに最適なブレーキレバーやキャリパー、ヘッドセットなどを手がけています。その堅実な作りと信頼性は、僕たちの安全なライドを支えてくれます。最新のコンポーネントにはない、レトロで美しいルックスは、ブルーラグの自転車のスタイルをより魅力的に引き立ててくれます。
  • 三ヶ島ペダル(MKS) 日本の誇るペダル専門メーカーです。特に、踏み面が大きく、シールドベアリングを採用したモデルは、そのスムーズな回転と耐久性で、ストリートからツーリングまで、幅広い用途で愛されています。彼らのペダルは、クロモリフレームの持つクラシックな雰囲気を損なうことなく、高い機能性を与えてくれます。
  • White Industries(ホワイトインダストリー) アメリカ・カリフォルニア州のパーツメーカー。クランクセットやハブ、フリーホイールなど、切削加工で作り出されるパーツは、驚くほど美しい仕上がりと高い耐久性を誇ります。シンプルなデザインでありながら、一度手に取るとその精度の高さに感動します。彼らの「一生モノ」と言えるプロダクトは、ブルーラグの「良いものを長く使う」という哲学に完璧にマッチしています。
  • Chris King(クリス・キング) こちらもアメリカの老舗パーツメーカー。特にヘッドセットやハブは、そのスムーズな回転性能と、豊富なカラーバリエーションで世界中の自転車乗りを魅了しています。美しいアルマイトカラーは、僕のようなデザイナーの心をくすぐります。高価ではあるけれど、その性能とデザイン、そして所有する喜びは、まさに自転車における「マニアックな男のロマン」を体現していると言えるでしょう。

もちろん、ここで紹介したのは、ブルーラグが取り扱っているブランドのほんの一部に過ぎません。彼らの店舗には、この他にもたくさんのブランドの商品が文字通り所狭しと並んでいて、その全てが、彼らが本当に良いと信じたものばかりなんです。


コラボレーションが生んだ名作たち

ブルーラグの魅力の一つに、国内外のブランドと積極的にコラボレーションを行っている点が挙げられます。彼らのセンスと、各ブランドの持つ技術が融合することで、数々の名作が生まれてきました。

1. NITTO(日東)との名作たち

日本の自転車パーツメーカーとして、世界的に知られるNITTO(日東)。彼らとのコラボレーションは、ブルーラグの哲学を最もよく体現しています。

  • For Shred Bar(フォーシュレッドバー):NITTOの技術とブルーラグのセンスが融合した、ストリートMTBに最適なハンドルバーです。
  • Hi-Hi Bar(ハイハイバー):その名の通り、高い位置にハンドルをセットすることで、ゆったりとしたポジションで街乗りを楽しめるハンドルバーです。特に、このバーは、創業メンバーの一人である金子さんが、自身のバイクでテストを繰り返し、その理想を形にしたものだと聞いています。
  • The M-106 SSB Road Bar:NITTOの持つ美しい曲げ加工技術を活かし、現代のロードバイクにも合うクラシックなデザインを追求したハンドルバーです。

彼らのコラボプロダクトには、単なるロゴの印刷だけでなく、それぞれのスタッフが「こんなハンドルがあったらいいのに」という個人的な思いを込めて、イチから設計に関わっているんです。

2. SimWorksとの協業

名古屋の自転車パーツブランド、シムワークスは、日東をはじめとする日本のクラフトマンシップを世界に発信するブランドです。ブルーラグとシムワークスは、互いにリスペクトし合う関係性の中で、多くのパーツを共同で手掛けてきました。彼らの協業は、単なるビジネスの関係ではなく、日本の自転車カルチャーを世界に広めるための「チーム」のようなものだと僕は感じています。

3. Phil Wood × Blue Lug

アメリカの高級自転車パーツメーカー、フィルウッドとのコラボレーションは、ブルーラグの代表作の一つです。彼らが共同で手掛けたのは、ヘッドセットBB(ボトムブラケット)です。特に、日本のメッセンジャーやハードな使用に耐えうるように、独自のカスタムが施されたプロダクトは、多くのファンを魅了しました。このコラボレーションには、創業メンバーの一人であるシンジさんが深く関わっています。

4. Kashimaxとのサドル

日本の競輪サドルメーカー、カシマサドルとのコラボレーションも忘れてはなりません。彼らが共同で手掛けた「FIVE GOLD」は、ピストバイクに最適な、シンプルで美しいサドルです。競輪という競技の世界で培われた技術が、ブルーラグのストリートな感性と融合し、全く新しいプロダクトを生み出しました。

ブルーラグに行ったらこれを買え!定番・人気アイテム5選

「ブルーラグの世界観はわかったけど、具体的に何から手を出せばいいの?」そう思う方もいるかもしれません。

そこで、ブルーラグらしさを手軽に体験できる、定番の人気アイテムを5つ選んでみました。お店の「ごちゃごちゃ感」に圧倒されたら、まずはこのあたりから探してみてください。

  1. NITTO for Shred Bar (ハンドルバー) これはもう外せません。NITTOの持つ確かな技術と、ブルーラグの「遊び心」が完璧に融合したハンドルバーです。MTB譲りの絶妙なライズとバックスイープは、SURLYのようなバイクに驚くほどマッチします。速く走るためではなく、街を気持ちよく「流す」ための形。まさにブルーラグの思想を象徴する一本です。
  2. FAIRWEATHER seat bag (シートバッグ) オリジナルブランドFAIRWEATHERの名作。バイクパッキング用の大型サドルバッグは数多くありますが、このシートバッグの魅力は「ちょうどよさ」にあります。大きすぎず、小さすぎず、輪行時に取り外しやすいロールトップ構造。日本の交通事情やライフスタイルを深く理解しているからこそ生まれた、機能美あふれるプロダクトです。
  3. Blue Lug Triangle Reflector (リフレクター) ブルーラグのアイコンとも言える、三角形のリフレクター。価格も手頃で、ブルーラグ初心者(?)が最初に手に取るべきアイテムかもしれません。これをサドルレールにぶら下げるだけで、どんな自転車も不思議と「ブルーラグっぽく」見えてくるから不思議です。安全性という機能と、アクセサリーとしての楽しさを見事に両立させています。
  4. MKS Sylvan Gordito Pedal (ペダル) 日本の三ヶ島ペダルと共同開発した、スニーカーとの相性抜群のペダルです。クラシックな「シルバン」シリーズをベースに、踏み面を大胆にワイド化。革靴ではなく、VANSのスニーカーで乗りたい僕たちにぴったりの選択肢です。こういう「かゆいところに手が届く」製品を生み出せるのが、彼らのすごいところですね。
  5. PAUL Canti Lever (ブレーキレバー) 少し値は張りますが、これぞ「沼への入り口」。PAUL COMPONENTのCNC削り出しパーツが持つ、工芸品のような美しさは、一度手にすると忘れられません。特にこのブレーキレバーは、握り心地、操作性、そして何より所有する喜びを満たしてくれます。愛車のカスタムが一段階レベルアップする、魔法のようなパーツです。

Blue Lugスタッフバイクに学ぶ、SURLYカスタム術

ブルーラグの魅力をもっとも体現しているのは、実は彼らのウェブサイトやブログに登場する「スタッフバイク」かもしれません。

教科書通りの組み方をせず、自由な発想で組まれたSURLYのバイクたちは、僕たちのカスタム魂を激しく揺さぶります。ここでは、彼らのバイクから「ブルーラグっぽさ」の秘訣を盗んでみましょう。

なぜSURLY Steamrollerはあんなに格好良いのか?

(出典:BlueLug ブログ) ブルーラグのスタッフバイクでよく見かけるのが、シングルスピードの雄「Steamroller」。彼らの手にかかると、競輪ライクなピストとは全く違う、タフで遊び心のあるコミューターバイクに生まれ変わります。

  • ポイント1:太めのタイヤ 本来は細いタイヤを想定したフレームですが、彼らはクリアランスぎりぎりの35cや38cといった太めのタイヤを装着します。これにより、乗り心地の良さとストリート感が一気に増します。
  • ポイント2:幅広ライザーバー ドロップハンドルではなく、NITTOのFor Shred Barのような幅広のライザーバーを合わせるのが彼らのスタイル。前傾姿勢ではなく、上体を起こしたリラックスポジションで街を駆け抜ける姿が目に浮かびます。
  • ポイント3:フロントラック+カゴ メッセンジャーバッグを背負うのではなく、フロントにラックやWALDのバスケットを取り付けて、荷物をラフに放り込む。この「抜け感」が、実用性とスタイルを両立させています。

Cross-Checkを「らしく」する、3つのコツ

(出典:BlueLug ブログ) 万能選手「Cross-Check」も、ブルーラグを代表する人気車種。カスタム次第でどんな顔にもなるこのバイクを、「ブルーラグっぽく」仕上げるにはどうすればいいのでしょうか。

  • コツ1:シルバーパーツを恐れない 全身ブラックで固めるのではなく、ヘッドセットやシートポスト、クランクなどに美しいシルバーパーツを積極的に使う。これにより、クラシックなクロモリフレームの魅力が引き立ちます。White IndustriesやPaulのパーツが好例ですね。
  • コツ2:サドルはBROOKSかWTB レーシーなサドルではなく、クラシックなBROOKSの革サドルや、MTB系のWTBのサドルを選ぶことで、ツーリングや街乗りでの快適性が向上し、見た目の雰囲気もぐっと良くなります。
  • コツ3:差し色で遊ぶ Chris Kingのヘッドセットやハブ、シートクランプなどで、フレームカラーに映える「差し色」を入れる。これはまさにデザイナー的発想。ハブとヘッドセットの色を合わせるなど、細部へのこだわりが全体の完成度を高めます。

彼らのカスタムは、速さや軽さといったスペック至上主義への、見事なカウンターになっています。自分のライフスタイルに合わせて、自由に、楽しく組む。その姿勢こそが、僕たちが学ぶべき最大のポイントなのかもしれません。

メディアを通じて伝えられる哲学

ブルーラグは、彼らの哲学や魅力を伝えるために、YouTubeやInstagramといったメディアも積極的に活用しています。

彼らのYouTubeチャンネル「BlueLug Bike Shop」では、スタッフの皆さんが、自転車の組み方からパーツの選び方、修理の仕方まで、とても分かりやすく解説してくれます。僕は彼らの動画の中でも、特に「生トーク」のような形式でスタッフさんが特定のパーツやフレームについてだべっている動画がとても好きで、ついつい何度も繰り返し見てしまっています。このメディア戦略は、彼らが単なるモノを売る店ではなく、「体験」を売る店であることを証明しています。僕もよく、コーヒーを飲みながら、彼らの動画を見ては、次のカスタムのアイデアを練っています。

ブルーラグは新しいクロモリ自転車の道しるべだ

っふぅ。ついつい、大好きなショップのことなので記事が長ーーーーくなってしまいました笑
もう最後ですので、もうちょっとだけお付き合いください笑

ブルーラグは、単なる自転車ショップではありません。彼らは、日本の自転車カルチャーを、狭い世界から外へと広げる役割を担ってくれた、僕たちにとっての道しるべなんです。彼らが発信したスタイルは、今の僕たちの自転車選びや、カスタムのインスピレーションの源になっています。

僕も東京出張があると、ほぼ必ず(時間の許す限り)ブルーラグに立ち寄っては、店内のごちゃごちゃした宝の山から、何か「ガサゴソ」と掘り出しては、大阪へと帰ってくるのが常です。

僕の愛車であるCrust BikesのEvasionも、代々木のブルーラグでお迎えしてきたものです。
担当してくれたクリントさんは、僕のわがままなリクエストに根気強く付き合ってくれて、とても気持ちよくパーツ選びができたことを今でも鮮明に覚えています。ちなみに、クリントさんは記事の執筆時点では、Bike Fridayの店舗でメインに立っているようですね。

もしあなたが、自分だけの「一台」を探しているなら、ブルーラグは最高の場所です。そして、一度お店に足を踏み入れれば、彼らが作り出した温かいコミュニティの空気に、きっと心を奪われるはずです。

もしあなたがブルーラグで好きなプロダクトや、思い出のカスタムバイクがあるなら、ぜひコメントで教えてほしい。

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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中の人はCrust evasion乗り。最近古いMuddyFOXも仲間入りしました。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れるアラフォーのクリエイター。 自転車のあれこれやニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログにして行ってます。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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