バイクを彩る小さなこだわり。バーエンドキャップの奥深き世界へようこそ!

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。 僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。さて、今回は、ハンドル周りのちょっとした、でも非常に重要なパーツ、「バーエンドキャップ」についてお伝えしたいと思います。

自転車を組むとき、フレームやコンポーネント選びには誰もが時間をかけますが、こうした小さなパーツはついつい後回しになりがちですよね。でも、実はこのバーエンドキャップ、ただハンドルの穴を塞ぐだけの部品じゃないんです。ハンドルの保護はもちろん、転倒時の怪我防止、そして何より、バイク全体のルックスをぐっと引き締める大切なアクセントになります。

今回は、そんなバーエンドキャップの選び方から、知られざる機能性キャップ、そして僕らの心をくすぐる老舗ブランドのプロダクトまで、じっくりと掘り下げていきたいと思います。

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バーエンドキャップの種類と特徴

バーエンドキャップは、その取り付け方法や素材、そして機能によって様々な種類があります。まずは、それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。

1. シンプルなプラスチックはめ込み式

多くの完成車やバーテープに付属しているのが、このプラスチック製のはめ込みタイプです。最もシンプルで軽量なタイプで、バーテープを巻いた後に押し込むだけで取り付けが完了します。

特徴:

  • 手軽さ: 工具不要で簡単に取り付けられます。
  • 軽量: 素材がプラスチックのため、非常に軽いです。
  • 脱落の可能性: 衝撃で外れやすく、紛失しやすいのが難点です。

2. 高い固定力を誇るネジ式

六角レンチなどでボルトを締め込むことで、内部のパーツが膨らんでハンドルにしっかりと固定されるタイプです。プラスチック製に比べると重くなりますが、その固定力は抜群です。

特徴:

  • 高い固定力: 転倒時にも外れにくく、ハンドルの内部をしっかり保護します。
  • 多種多様な素材: アルミ合金やカーボンなど、様々な素材の製品があり、バイクの雰囲気に合わせて選べます。
  • 取り付けに工具が必要: 六角レンチなどでの作業が必要になります。

3. 安全性を高める多機能キャップ

近年、バーエンドキャップは単なる蓋ではなく、様々な機能が付加されたものが増えています。

  • ベル付き: ハンドルの先端にベルが内蔵されており、ハンドル周りをすっきりさせながらも、歩行者への注意喚起が可能です。中には真鍮製の美しい音色を奏でるものもあります。
  • リフレクター・ミラー付き: リフレクター(反射板)やミラー(後方確認用鏡)が内蔵されたタイプです。夜間走行時の視認性向上や、安全確認に役立ちます。特に後方から来る車へのアピールに効果的です。
  • シフター付き: ロードバイクのドロップハンドルの先端に取り付けるシフター(変速機)です。クラシックなツーリングバイクやグラベルバイクで愛用者が多いです。例えば、シマノの「DURA-ACE SL-BS78」などが有名ですね。
  • ライト付き: バーエンドにLEDライトが内蔵されているタイプです。後方へのアピールライトとして機能し、特にフラットバーに取り付けると、車幅灯のような役割を果たし、側面からの視認性を高めてくれます。

ハンドル径の注意点とドロップバー・フラットバーの違い

バーエンドキャップを選ぶ上で、必ずチェックしておきたいのがハンドルの内径です。同じ22.2mm径のフラットバーでもメーカーによって内径が微妙に異なっていたり、バーエンドキャップが差し込み式かネジ式かでも対応内径が変わってきます。

ロードバイクに多く使われるドロップハンドルの場合、グリップ部分の外径は23.8mmが一般的です。一方、MTBやクロスバイクで主流のフラットバーやライザーバーは、外径が22.2mmと規格が異なります。

ほとんどのバーエンドキャップは、対応する内径が製品情報に記載されているので、購入前に必ず確認するようにしましょう。中には、ドロップハンドルとフラットハンドルの両方に対応した製品も存在します。

おすすめのバーエンドキャップ

機能や素材、デザインにこだわった素晴らしい製品をいくつかピックアップしてご紹介します。

日本のモノづくりを代表するプロダクト「NITTO」のバーエンドプラグ

僕たち自転車好きにとって、日本の老舗ブランド「NITTO(日東)」は特別な存在ですよね。パイプ加工や溶接の卓越した技術力で、長年にわたり質の高い自転車パーツを生み出し続けています。そんなNITTOが手がけるバーエンドキャップは、単なるパーツではなく、その哲学が凝縮されたプロダクトと言えます。

彼らが生産しているネジ式のバーエンドプラグは、ハンドルにしっかりと固定できる安心感と、アルミ合金ならではの美しい質感が魅力です。ドロップハンドルに対応する「EC-01」や、フラットハンドルに対応する「EC-02」など、シンプルながらも使い手のことを考え抜いた製品展開には、モノづくりへの誠実さを感じずにはいられません。

側面からの安全性を高める「CATEYE」のORBバーエンドライト

自転車用ライトのトップブランドとして、多くのサイクリストから信頼を集める「CATEYE(キャットアイ)」。その「ORB(オーブ)」シリーズは、アルミ切削ボディのコンパクトなデザインが特徴です。バーエンドキャップとして機能しながら、夜間走行時の安全性を高めてくれるこのライトは、特に街中を走る僕らには欠かせないアイテムです。

シンプルなレンズ一体型スイッチで操作が簡単で、点灯・ラピッド点滅・スロー点滅の3つのモードが選べます。後方だけでなく、側方からの視認性も高めてくれるので、車道での走行時に車に存在をアピールするのに非常に役立ちます。

街乗りをスマートにする「扇工業」のバーエンドベル

大正15年創業の老舗ベルメーカー「扇工業」。その確かな技術と、時代のニーズに応える発想力から生まれたのが「バーエンドベル」です。ハンドル周りをすっきりと見せたいというサイクリストの要望を叶える、ハンドルバーの先端にすっぽりと収まる革新的なデザインが特徴です。

真鍮製のベルは、澄んだ美しい音色を奏で、歩行者に優しく存在を知らせることができます。一般的なベルとは一味違う、さりげないこだわりを感じさせるこのプロダクトは、日々の街乗りをより快適に、そしてスマートにしてくれます。

まとめ

今回は、自転車のバーエンドキャップについて、様々な角度からお伝えしました。 プラスチック製の手軽なものから、ネジ式でしっかりと固定できるもの、さらにはベルやライト、シフターといった機能が内蔵されたユニークなものまで、本当に多種多様な製品があります。

僕が一番伝えたいのは、どんなパーツにも、それを生み出した人々の想いや、その背景にある文化があるということ。バーエンドキャップのような小さなパーツでも、そこに込められたこだわりやストーリーを知ることで、愛車への愛着はさらに深まるはずです。

あなたも、次に愛車をカスタムする際は、この「小さなこだわり」にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

今日の記事について、皆さんの意見や、お気に入りのバーエンドキャップなど、ぜひコメントで教えてくださいね。 それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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