なぜ僕らは、それでも銀リムを選ぶのか?今手に入る「銀リム」を集めてみました。

こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。 僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。 さて、今回は、僕たちクロモリ好きにとって、日々のビルド(自転車を組み立てること)で悩みの種になっている、あのパーツについてお伝えしたいと思います。
そう、それは「銀リム」。
クロモリの細身なフレームに、銀色のリムが放つクラシックで上品な輝きは、まさに唯一無二の存在感です。 派手さはないけれど、じっくりと眺めているだけで心が満たされる。 そんな最高の相棒を組む上で、銀色のリムは欠かせない選択肢の一つなんですよね。
でも、最近のスポーツバイクの主流はカーボンやアルミフレーム。それに合わせてパーツメーカーも、軽さや空力性能を追求したマットブラックのリムをメインにラインナップしていることがほとんどです。 お店に行っても黒いリムばかりで、銀リムはなかなか見つからないのが現状…。 その気持ち、僕も本当に良くわかります。切ないですよね。
でも、安心してください。探してみると、実はまだまだ現行で手に入る銀リムは存在します。 今回は、僕が密かに調べていた、現代の自転車に合う現行の銀リムをいくつかピックアップして、皆さんと一緒にその魅力を深掘りしていこうと思います。
なぜ、クロモリバイクには「銀リム」が似合うのか?
多くの人が銀リムに惹かれるのは、そのクラシカルな美しさにあると思います。 鉄(クロモリ)という素材が持つ素朴でどこか温かみのある風合いと、金属そのものが持つ銀の輝きは、互いに引き立て合う最高のコンビネーションです。
それはまるで、ヴィンテージの家具や、古き良き時代のスポーツカーが持つ普遍的な美学に通じるものがあります。 派手なカーボンバイクが持つ最先端の輝きとは違い、クロモリと銀リムが織りなすのは、使い込むほどに味が出る「ヤレ感」や「愛着」といった、時間の経過によって深まる魅力です。
僕たちクロモリ愛好家が自転車に求めるのは、単なる速さや軽さだけではありません。 そこに宿る物語や、乗り手と共に成長していく存在感。銀リムは、その物語を彩る大切な要素なんです。
選択肢が少ない今だからこそ「手組ホイール」が輝く
完組ホイール(メーカーが最初から組み立てたホイール)でシルバーを探すのは難しいですが、手組ホイールは有力な選択肢です。 リムとハブ、スポークを個別に選んで、職人さんや自分でホイールを組み上げることで、自分だけの理想の一本を創り出せます。 この手組みの世界に足を踏み入れると、シルバーリムの選択肢がぐっと広がります。
アメリカのハンドメイドカルチャーを牽引するVelocity(ヴェロシティ)というメーカーは、昔からシルバーリムのラインナップが豊富です。 耐久性に優れたモデルから、チューブレスにも対応するモダンなモデルまで、幅広い選択肢が用意されています。 日本の職人さんとの相性も抜群なので、手組みホイールをオーダーする際にはぜひ検討したいブランドですね。
クロモリ愛好家が選ぶ、現行シルバーリム
ここで、現行で手に入る、僕が特におすすめしたいシルバーリムをいくつかご紹介したいと思います。
700c用リム(ロード・グラベル向け)
- Velocity A23:ロードからグラベルまで対応する、汎用性の高いリムです。リムハイト19.5mmの鋭角なセミエアロ形状が特徴で、現代的なデザインながらもクラシックな雰囲気を損ないません。CNC加工が施されたブレーキ面を持つモデルは、リムブレーキにも対応しています。
- H+SON TB14:クラシックな箱リムの形状を現代の技術で再現したモデルです。リムハイト14.1mmと非常に薄く、昔ながらのロードバイクやランドナーの雰囲気を完璧に再現したい時にぴったりです。剛性が高く、タフなライドにも対応。リムサイドがCNC加工されており、リムブレーキの制動力を確保しています。
- ARAYA RC-540:日本の老舗リムメーカー、アラヤの定番モデル。リムハイト17.3mmのトラディショナルな薄型リムで、クラシックな外観が特徴です。ロード用W/Oリムの定番で、もちろんリムブレーキに対応しています。実用的なレベルでのクラス最軽量を誇り、数多くの実績を有した信頼性の高いモデルです。
- TNI AL22 / AL300:AL22はリムハイト22mm、AL300はリムハイト30mmと、リムハイト違いで選択できる軽量アルミリムです。少し高めのリムハイトが、クラシックな雰囲気の中に現代的なスポーティーさを加えたい時にぴったりです。リムブレーキ用として販売されており、ロゴなしのモデルも選べるので、よりシンプルな見た目を好む方におすすめです。
- TOKEN C22A ZENITH:リム、ハブ、スポーク、ニップル、クイックリリースまですべてシルバーで統一された完組ホイールセットです。リムハイト22mmのエアロプロファイル形状で、軽量で、ヒルクライムにも使える性能の高さが魅力です。もちろんリムブレーキに対応しています。
26インチ用リム(オールドMTB向け)
- TUBAGRA TB-RIM26 Polished:ハードな使用にも耐えるタフな26インチリムのポリッシュ(シルバー)カラー版です。ストリートやダートジャンプでの使用を想定したタフな作りが特徴で、もちろんリムブレーキに対応しています。オールドMTBのレストアやカスタムに最適です。
- Velocity Cliffhanger:こちらもVelocityのリムで、タフなグラベルやツーリングに適したモデルです。リムハイト20mm、リム幅は30mmと非常にワイドな形状が特徴です。26インチのラインナップにもシルバーが用意されており、リムブレーキ用のCNC加工モデルもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最新のトレンドは黒いリムが主流かもしれませんが、クロモリフレームの持つ独特な美しさには、やはり銀色の輝きが欠かせません。 銀リムは、自転車の「顔」とも言える部分であり、それを選ぶことは、あなたの自転車に対する哲学を表現することに他ならないのです。
今回ご紹介したリムの多くは、手組ホイールという形になりますが、だからこそ、スポークやハブの色までこだわって、自分だけの「作品」を創り上げる楽しみが生まれます。
自転車は、単なる移動手段ではありません。それは、あなたの個性や物語を映し出す、最高のキャンバスです。 もしあなたが、人とは違う、あなただけの特別な一台を求めているなら、ぜひ一度、銀色の輝きを放つパーツに目を向けてみてください。 その選択は、きっとあなたの自転車ライフを、より豊かで、心躍るものに変えてくれるはずです。
もし銀リムで組んだ最高の愛車があるなら、ぜひコメントで自慢してくださいね!
それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!
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