パーツ紹介

クロモリ愛好家必見! BROOKS B17 FLYERはただのサドルじゃない、その奥深い物語に迫る

hrysbasics

こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。さて、今回は、多くの自転車乗り、特にクラシックな自転車を愛する人々の間で根強い人気を誇る、あるサドルについて、その奥深い背景からじっくりとお伝えしたいと思います。

今回取り上げるのは、イギリスの老舗ブランド、BROOKS(ブルックス)が誇る「B17 FLYER(B17 フライヤー)」というモデルです。ただのパーツとしてではなく、一つの文化、哲学を背負った存在。その魅力に迫る旅に、皆さんを誘いたいと思います。

スポンサーリンク

BROOKSというブランドの歴史と哲学

BROOKSは、1866年にジョン・ボルトビー・ブルックス氏がイングランドのバーミンガムで馬具と革製品のメーカーとして創業しました。自転車のサドルを製造するようになったのは、彼の愛馬が亡くなったことがきっかけという、何とも感動的なエピソードがあります。

馬の代わりに自転車に乗るようになった彼は、当時の木製のサドルの乗り心地の悪さに辟易し、「どうすればもっと快適に乗れるのか?」と自問自答しました。そして、馬具作りの経験を活かし、革製のサドルを開発したのです。これが、ブルックスのサドル作りの原点。

創業から150年以上を経た今も、ブルックスのサドルはイングランドのウォールサルにある工房で職人の手によって一つ一つ丁寧に作られています。彼らが大切にしているのは、「耐久性」「快適性」「美しさ」という三つの要素。革という天然素材を使い、乗り手の身体に馴染むことで、文字通り「一生モノ」の道具として愛される製品を作り続けているのです。

B17 FLYERのコンセプトと特異性

今回掘り下げる「B17 FLYER」は、ブルックスの最も代表的なモデル「B17」に、後部にスプリングサスペンションを付けたモデルです。このサスペンションこそが、フライヤーを他のモデルと一線を画す最大の特徴と言えるでしょう。

創業者のJ.B.ブルックスが求めた「快適性」を極限まで追求した結果、生まれたのがこのスプリング機構です。これにより、街中の段差や、少し荒れた未舗装路でも、お尻への衝撃を和らげ、乗り心地を劇的に向上させてくれます。

クラシックな見た目を損なうことなく、機能性を高める。これは、まさに「デザインと機能の融合」を体現していると言えます。

どんな人におすすめなのか

B17 FLYERは、そのユニークな機能性とクラシックな見た目から、特定の目的やスタイルを持つ自転車乗りに特におすすめできるサドルです。

1. 街乗りや通勤を快適にしたい人 信号の多い街中では、頻繁な発進・停止や路面の細かな段差に遭遇します。フライヤーのスプリングは、そうした日常的な衝撃を和らげ、お尻や腰への負担を軽減してくれます。快適な乗り心地は、毎日の通勤や買い物も億劫にさせません。

2. クラシックな自転車を愛する人 スチールフレームのロードバイクやランドナー、クラシックスタイルのミニベロなど、レトロな雰囲気の自転車には革サドルがよく似合います。特に、スプリング付きのフライヤーは、そのデザインが自転車全体の雰囲気をより一層高めてくれます。機能性と美しさの両方を求める人に最適です。

3. 長距離ツーリングやバイクパッキングを楽しむ人 長時間のライドでは、サドルの快適性が疲労度に大きく影響します。フライヤーのスプリングは、未舗装路や路面の荒れた場所での走行でも効果を発揮し、ライダーの身体への衝撃を吸収します。重い荷物を積んでの長旅でも、安心感と快適性を提供してくれる頼もしい相棒になるでしょう。

B14 FLYERサドルのバリエーション

B17 FLYER S

B17 FLYERには「B17 FLYER S」という女性向けのモデルも存在します。「S」は「Short」を意味し、男性用モデルよりも全長が短く、幅が広い設計になっています。これにより、骨盤の幅が広い女性でも快適に座ることができます。

B17 FLYER Special

B17 FLYER Specialは、細部にまでこだわりが詰まった高級モデルです。手作業で面取りされた銅製の鋲や、光沢のあるレールが使用されており、所有欲を満たしてくれる逸品です。見た目の美しさだけでなく、通常モデルよりもさらに丁寧な加工が施されているため、耐久性も高くなっています。

まとめ

BROOKS B17 FLYERは、単なる自転車のパーツではなく、150年以上の歴史が詰まった、まさに「生きている」プロダクトだと僕は感じています。

このサドルが持つ最大の魅力は、そのルーツである馬具から受け継いだ「身体への馴染みやすさ」にあるのではないでしょうか。僕も自分の愛車に装着していますが、最初は硬くて「本当に快適になるのかな?」と半信半疑でした。でも、毎日少しずつ走ることで、革が僕のお尻の形を覚えてくれる。少しずつシワが刻まれ、色合いが深まる。その変化の一つ一つが愛おしく、もはや単なるサドルではなく、僕の自転車旅の相棒、共に歴史を刻む存在になってくれているのです。

スプリングがもたらす極上の乗り心地もさることながら、このサドルを育てるという体験こそが、多くの自転車乗りを魅了してやまない理由なのでしょう。機能性と美しさ、そして使い込むほどに深まる愛着。これらが三位一体となったB17 FLYERは、僕たち自転車乗りにとって、かけがえのないパートナーとなってくれます。

ぜひ、このサドルの持つ奥深い物語に触れてみてください。あなたの自転車生活が、より豊かで、奥深いものになるはずです。

もし、この記事を読んでB17 FLYERについて何か知りたいことや、僕のブログの感想などがあれば、気軽にコメントで教えてください。皆さんの声を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Cr-Monicle l クロモリ自転車BLOG
Hrys Basics(ひろやす)
Hrys Basics(ひろやす)
Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。最近古いMuddyFOXも仲間入りしました。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れるアラフォーのクリエイター。 自転車のあれこれやニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログにして行ってます。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました