イケんのか?クロモリでヒルクライム!実はフレームあんまり関係ない。

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。

先日、僕がブログにアップした「クロモリで30キロ巡航は可能か?」という記事が、思いのほか多くの反響をいただきました。僕と同じように、「クロモリでどこまでやれるのか?」という疑問を持っている方がたくさんいらっしゃるんだな、と改めて感じています。

そうなると次に気になるのは、「じゃあ平地だけじゃなくて、坂道はどうなんだろう?」という話ですよね。今回は、そんな皆さんの疑問に答えるべく、自転車乗りなら誰もが一度は耳にする、ちょっとした都市伝説に僕なりの視点で挑んでみようと思います。

それは、「クロモリは重いから、坂道は無理」という、あの根強い先入観についてです。

特に、カーボンフレームの軽快なロードバイクが主流の今、クロモリの自転車に乗っていると、「それだと坂は大変でしょう?」と聞かれることが少なくありません。確かに、見た目のゴツさや、持った時のずっしりとした手応えは、どうしてもそう思わせてしまいますよね。

でも、本当にそうでしょうか?僕の結論から先に言うと、「ヒルクライムのしんどさは、フレームの重さとは実はあんまり関係ない」んです。

今回は、このクロモリフレームとヒルクライムの真実について、僕自身の体験も交えながら、深く掘り下げていきたいと思います。


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クロモリ vs カーボン:重量の真実

まず、クロモリフレームとカーボンフレームの重量差について、考えてみましょう。

「カーボンは軽い」「クロモリは重い」というのは事実ですが、その差は一体どれくらいだと思いますか?

最新の軽量カーボンフレームと、一般的なクロモリフレームを比べても、その重量差は実は1〜2キロ程度です。もちろん、この差は大きいと思うかもしれません。でも、考えてみてください。超ハイスペックなライトウェイトフレームでもない限り、4キロも差があることはなかなかないんじゃないかと思います。たった1〜2キロの差なんて、僕たちの体重が少し増えたり減ったりするだけで簡単にひっくり返ってしまいます。

ライド中にペットボトルを1本(約500g)余分に持っているだけで、すでに半分近い差を埋めてしまいますし、水分補給や食事の内容、さらには荷物の量で簡単に変わってしまうレベルなんです。

自転車の世界では、1秒1秒を争うプロのレースでは、この1〜2キロが勝敗を分ける重要な要素になります。でも、僕たちが楽しむ、日曜日のサイクリングやツーリング、ましてやタイムを気にしないヒルクライムであれば、この重量差を気にすることは、正直なところ、あまり意味がありません。


ヒルクライムのしんどさの正体:フレーム素材ではない

では、ヒルクライムのしんどさの正体は一体何なのでしょうか?僕の経験から言わせてもらうと、それはフレームの重さではなく、「身体」と「漕ぎ方」に依存しています。

  • ギヤ比: 適切なギヤ比を選べているかどうかは、ヒルクライムの難易度を劇的に変えます。軽めのギヤでクルクルとペダルを回すことができれば、重いフレームでも楽に登ることができます。逆に、重いギヤで力任せに登ろうとすると、どんなに軽いカーボンフレームでも、すぐに足が売り切れてしまいます。トルクをかけて踏み抜くのではなく、ケイデンス(ペダルの回転数)を維持することが、長い坂を登り切るための鍵なんです。
  • 漕ぎ方(ペダリング): いかに効率よくペダルを回せるかという技術も、ヒルクライムには欠かせません。ただ脚の力だけで踏み込むのではなく、まるでダンスをするように、全身を使ってペダルを踏み抜くことが重要です。上半身を使い、体幹を意識して、滑らかに力を伝えることができれば、無駄なエネルギーを使わずに、重いフレームでも疲れにくくなります。むしろ、振り子として触れる重量があるぶん、体重移動は筋肉に依存せずスムーズになり、体重でペダルを踏み抜く連続の動作をしやすくなります。
  • 身体(乗り手のコンディション): そして何より、僕たち自身の体力が最も大きな要素です。体重、筋肉量、心肺機能、その日の体調、さらには「絶対に登り切ってやる」という強い気持ち。これらが、フレームの重量差よりもはるかに、ヒルクライムの難易度を左右します。

いや、そもそも論として、何をやっても坂ってしんどいもんなんです(笑)。


僕のヒルクライム体験談:Crust Evasionと坂道

僕の愛車であるCrust Evasionは、クロモリフレームに太いタイヤを履いた、どちらかというと重量級のバイクです。ヒルクライムに特化したバイクとは、お世辞にも言えません。

でも、僕は大阪の街から少し足を伸ばして、山道へと向かうのが大好きです。もちろん、坂を登るのはしんどいです(笑)。でも、それは、Crustに乗るからではなく、坂道そのものがしんどいんです。

それでも僕は、この重いバイクで坂を登るのが好きです。なぜなら、クロモリ特有の「粘り」「しなやかさ」が、上り坂での疲労を和らげてくれるからです。硬いカーボンフレームのように路面からの振動をダイレクトに拾うのではなく、クロモリは路面の凹凸を優しくいなしてくれるので、体に伝わる衝撃が少ないんです。

そして何より、重いフレームで登るからこそ、下りの安定感がたまらない。路面に吸い付くような感覚で、安心してグングンと下っていくことができます。僕にとって、自転車の楽しみは、登り切った後の下りまで含めて一つのライドなんです。

ただ、ここで一つ注意しておきたいのは、怖いのはむしろ下りの方だということ。

クロモリの自転車は、ビンテージ車など古いモデルだと昔ながらのリムブレーキを搭載しているものが多いです。最近のクロモリフレームはディスクブレーキに対応しているものも増えてきていますが、リムブレーキだと雨や露でリムが濡れると、途端に制動力が落ちてしまうことがあります。

僕も以前所有していたMASIのクロモリロードで、峠を降りていた時に突然の雨に降られ、ブレーキがほとんど効かなくなったことがあって、その時は本当に冷や汗をかきました。あの恐怖は今でも忘れられません。

だからこそ、もしこれからクロモリの自転車を迎え入れようと考えているなら、信頼性の高いブレーキ、特にディスクブレーキのモデルを選ぶことをおすすめします。そうすれば、安心して登りも下りも楽しむことができます。


まとめ:大切なのは「イケる」という気持ち

「イケんのか?クロモリでヒルクライム!」という問いへの僕の答えは、こうです。

「もちろん、イケます!」

確かに、カーボンフレームと比べれば重量のハンデはあります。でも、それはあくまで「性能」の差であって、僕たちの「楽しみ」を奪うものではありません。

大切なのは、フレームの素材が何であるかではなく、その自転車でどこへ行きたいか、そしていかにその旅を楽しむか、ということです。

想像してみてください。みんながカーボンフレームで必死にタイムを競って登っていく横を、あなたはクロモリフレームの愛車で、その景色を楽しみながら、淡々と、そして颯爽と登っていく自分の姿を。

重いクロモリフレームで挑むヒルクライムには、軽いフレームで得られるスピードとは違う、自分自身の力で道を切り拓いていくような、深い達成感があります。

自転車との旅を、どんなフレームで楽しむか。それは、自分自身の人生を、どんなスタイルで歩むか、ということなのかもしれません。

皆さんは、どんなフレームで坂道に挑んでいますか?ぜひ、コメントであなたの愛車やヒルクライムの思い出を教えてほしいです。

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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