自転車うんちく系

トレイルライドに車は必要か?自転車とクルマの関係を考える

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。さて、今回は、MTBを始めたばかりの人だけでなく、最近のブームでグラベルバイクを購入された方も多いのではないでしょうか?そんな人たちが一度はぶつかるであろう、永遠のテーマについて僕なりに考えてみました。

「トレイルライドに行くには、やっぱり車は必須なのか?」

僕自身、長年この問いと向き合ってきましたが、結論から言うと、答えは**「必須ではないけれど、あれば世界が広がる」**です。

なぜそう言えるのか、今日は「自走派」「輪行派」「車移動派」のそれぞれの視点から、じっくりと語っていきたいと思います。


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選択肢①:自走で、旅そのものを楽しむ

最もシンプルで、最も自由なのが「自走」です。文字通り、自宅からトレイルまで全てを自分の力で走破します。トレイルまでの道のりも、ライドの一部として楽しむのが自走派の醍醐味です。

メリット

  • ライドそのものが冒険になる: 自走は、トレイルに到着する前からもう冒険が始まっています。知らない街並みを通り抜け、風の匂いを感じ、新しい景色に出会う。ただ移動するだけではなく、五感をフルに使って、自転車に乗る喜びを最初から最後まで満喫できます。ナビに頼らず、地図を広げてルートを探すのも、また一興です。
  • 経済的: 交通費やガソリン代、駐車料金が一切かかりません。お財布を気にすることなく、思い立ったときにすぐに出発できる気軽さも大きな魅力です。週末のちょっとした時間でも、すぐにライドに出られるフットワークの軽さは、何物にも代えがたいでしょう。
  • 身軽で自由: 車があると、あれもこれもと荷物が増えがちですが、自走なら本当に必要なものだけを厳選します。パンク修理キットと最低限の工具、そして補給食と水分だけ。その身軽さが、予期せぬルート変更にも柔軟に対応できる、真の自由なライドを可能にしてくれるのです。

デメリット

  • 体力的な負担: トレイルまでの道のりが長いと、それだけで疲労が溜まってしまいます。特にMTBの場合、トレイルライドは体力勝負。トレイルの本番で力を出し切れない、なんてことにもなりかねません。
  • アクセスの制限: 行けるトレイルが、自宅から無理のない範囲に限定されてしまいます。有名な遠方のトレイルに行くには、かなりの時間と体力を要するため、気軽に足を運ぶことは難しくなります。

選択肢②:輪行で、可能性を広げる

車がなくても、遠方のトレイルに行くことを可能にするのが「輪行(りんこう)」です。自転車を分解して専用の袋に入れ、電車やバス、新幹線といった公共交通機関で運びます。

メリット

  • 遠方のトレイルにも行ける: 輪行袋さえあれば、これまで諦めていた遠方の有名なトレイルにも気軽にアクセスできます。例えば、大阪からだと、日帰りで滋賀や和歌山のトレイルに向かうことも夢ではありません。旅の選択肢が格段に広がり、新しいライドの楽しみ方が見つかります。
  • 交通渋滞を回避できる: 車での移動と違い、高速道路の渋滞に巻き込まれる心配がありません。特に週末や連休は、このメリットが非常に大きいです。計画通りにスムーズに移動できる安心感があります。
  • 体力温存: 行き帰りの移動時間を、完全に休養に充てられるのも大きなメリットです。トレイルライド本番に集中でき、より長く、よりアグレッシブに走ることが可能になります。

デメリット

  • 手間がかかる: 毎回、自転車を分解・組み立てする手間が発生します。特に慣れないうちは、駅のホームで慌ててしまうことも。また、輪行袋に入れた自転車は重くかさばるため、駅構内での移動や乗り換えが少し大変に感じられるかもしれません。
  • 荷物が増える: 輪行袋や工具、保護材など、輪行に特化した荷物が増えます。また、公共交通機関の混雑時には、周りの乗客に配慮する必要があります。

選択肢③:車で、冒険をもっと深くする

車を持つことのメリットは、やはりその圧倒的な積載能力と機動力にあります。

メリット

  • アクセスの選択肢が無限に広がる: 公共交通機関が通っていない山奥のトレイルや、一度に複数のトレイルを巡る「はしご」ライドも可能です。車で行くことで、時間とルートの制約から解放され、行きたい場所にいつでも行ける自由を手に入れることができます。
  • 荷物と安心感を運べる: MTBやグラベルバイクのライドには、工具や予備パーツ、着替え、水分、食料など、何かと荷物が多くなります。車があると、それらを気にせず積んでいけるだけでなく、万が一の機材トラブルや怪我をした際のリスクヘッジにもなります。ライド後の着替えやシャワーも車の中で済ませられるのは、非常にありがたいポイントです。
  • ライド後の疲労を気にしない: トレイルライドは全身を使うスポーツです。思いっきり楽しんだ後の疲労した体で、再びペダルを漕いで帰るのは大変なもの。車があると、帰りの道中も体を休めることができ、安心してライドに集中できます。

デメリット

  • コストがかかる: ガソリン代、高速代、駐車料金、そして車の維持費など、何かとお金がかかります。
  • 渋滞に巻き込まれる可能性: 週末などは、行楽地への道が混雑することがあります。計画通りに到着できない可能性も考慮しておく必要があります。

僕が思う、自転車とクルマの現実的な関係

僕が考える理想は、3つの選択肢をうまく使い分けることです。

例えば、近所の馴染みのトレイルには「自走」で向かい、ライドそのものを満喫する。少し遠くのトレイルには「輪行」で気軽に遠征する。そして、年に数回、遠方の有名なトレイルに挑戦する際は、友人たちと「車」をシェアして、仲間との絆を深める「ライドトリップ」にする、といった方法です。

大切なのは「どうやって楽しむか」ということ。自分のライドスタイルや目的、そして気分に合わせて、ベストな方法を見つけることが、自転車ライフを豊かにする秘訣だと僕は信じています。


まとめ

トレイルライドに車は必要か?この問いに、絶対的な正解はありません。

自転車愛好家にとって、トレイルまでの道のりは単なる移動ではありません。自走で全身を使って風を切る喜びも、輪行で旅の可能性を広げる高揚感も、車で仲間と共に冒険に繰り出すワクワク感も、どれもがかけがえのない体験です。

この問いは、言い換えれば「あなたはどんな自転車ライフを送りたいですか?」という、自分自身への問いかけです。

もし今、あなたが車を持つべきか悩んでいるとしたら、まずは自走や輪行で気軽にライドに出かけてみてください。その中で、きっと自分にとって何が一番大切なのか、その答えが見つかるはずです。大切なのは、スタイルに縛られることではなく、自分の足と自転車でどこへでも行ける、その自由な感覚を存分に味わうこと。そうやって見つけた道こそが、最高のトレイルライドになるのです。

あなたのトレイルライドは、いつもどうやって行きますか?ぜひコメントで教えてくださいね。

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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