自転車愛が詰まったイラストレーター、アンクル・リンネの世界へようこそ

こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。
皆さんは、最近自転車系の雑誌やSNSで、**「アンクル・リンネ」**というキャラクターを目にしませんか? 髭を蓄えた親しみやすいキャラクターが、ロードバイクやグラベルバイク、時にはママチャリにまで乗っている、あの温かみのあるイラストです。
僕も以前から気になっていて、調べてみたところ、そのキャラクターの背後にいるのは、日本人の才能豊かなイラストレーターだということが分かりました。今回は、その「アンクル・リンネ」の生みの親である、イラストレーター**「リンネ(rinne)」、こと大野哲郎氏**について、僕なりに調べた情報をご紹介したいと思います。
1.リンネ(大野哲郎氏)って、一体どんな人?
リンネ(rinne)は、大野哲郎氏によるアートプロジェクトの名称であり、また彼のペンネームでもあります。そして「アンクル・リンネ」は、その作品に登場する髭のキャラクターの名前です。
彼の経歴はユニークで、もともとは大手メーカーでプロダクトデザイナーとして照明器具や家電のデザインを手掛けていたそうです。しかし、31歳の時に「自分一人で完結できる仕事がしたい」と一念発起し、幼い頃から好きだった絵を描く道、つまりイラストレーターの道へと進みました。
彼は自転車が大好きで、少年時代はスポルティーフで峠を走る本格的な自転車乗りでした。その後、一時自転車から離れますが、再び街乗りで自転車の楽しさに目覚め、その経験が今の作品に繋がっているようです。
「リンネ」というペンネームは、「輪廻」を意味する禅の言葉から来ており、英語では「reincarnation(生まれ変わり)」や「reborn(再生)」といった意味合いで紹介されています。自転車の「輪」と「輪廻」をかけた、彼の哲学が感じられますね。
2.なぜ、こんなにも世界で人気なのか?
彼の作品は、2021年にInstagramで公開されると、わずか半年でフォロワーが1万人を超えるほどに急成長しました。しかも、そのフォロワーの95%が海外のユーザーだというから驚きです。現在では、なんと10万人以上のフォロワーを獲得し、その作品は世界50カ国以上で販売されています。
なぜ、これほどまでに世界中のサイクリストの心を掴んだのでしょうか?
- 国境を越える「自転車愛」: 彼の作品は、自転車のジャンルや国籍を超えた、誰もが共感できる「自転車に乗ることの楽しさ」を温かく、そしてコミカルに描いています。
- ヒゲのキャラクター: キャラクターのアンクル・リンネは、髭を蓄えた旅人のような風貌で、60年代のエコと自転車を広めたヒッピー文化の象徴でもあります。海外では髭を生やしたサイクリストが多く、そのキャラクターに親近感を抱いた人が多かったのかもしれません。
- 細部へのこだわり: プロダクトデザイナーとしての経験からか、彼のイラストは、デフォルメしつつも人物や自転車の細部の特徴を捉えることにこだわっています。例えば、特定の自転車のモデルが描かれていたり、そのパーツの雰囲気が忠実に再現されていたり。こうした細かな描写が、自転車好きの心をくすぐるのです。
彼の作品は、ただ単に「自転車の絵」を描いているのではなく、「自転車のある生活」や「自転車がもたらす冒険や喜び」を表現しています。言葉の壁を越えて、そのメッセージが世界中に伝わっているのです。
3.彼の活躍の場はイラストだけにとどまらない
彼の活躍はイラストの発表だけにとどまりません。
- サイクル関連ブランドとのコラボレーション: 日本のサイクルウェアブランド「パールイズミ」とのコラボレーションジャージや、彼のイラストが描かれたアイテムが各ショップで販売されています。
- 公式イベントのビジュアル: 昨年開催されたUCI自転車世界選手権グラスゴー大会のオフィシャルプログラムに作品が掲載されたり、CMWC(メッセンジャーの世界選手権)の横浜大会のメインビジュアルを担当するなど、世界的な自転車イベントにも貢献しています。
- 書籍の出版: 昨年は、彼のイラストとエッセイが詰まった作品集も出版され、多くのファンを喜ばせました。
このように、アンクル・リンネの温かいイラストは、様々な形で僕たちの自転車ライフを彩ってくれています。
4.まとめ:リンネ氏の作品が教えてくれること
アンクル・リンネのイラストは、自転車に乗ることの楽しさを再認識させてくれます。それは、タイムを競うことでも、高価な機材を揃えることでもありません。ただ自転車に乗って、風を感じ、景色を楽しみ、そして時々休憩してコーヒーを飲む。そんな当たり前の日常が、いかに愛おしく、そして素晴らしい冒険であるかを教えてくれるのです。
僕も、これからもアンクル・リンネのイラストのように、肩の力を抜いて、自由に自転車を楽しんでいきたいなと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!ヒロヤスでした!
アーティストのインスタグラムはコチラ
https://www.instagram.com/uncle_rinne/