KONA:カナダの山が生んだ、鉄骨のソウルを持つ自転車ブランド

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こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

僕のブログをいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。今回は、僕が長年リスペクトしている、カナダ生まれの自転車ブランド、**KONA(コナ)**について、深く掘り下げていきたいと思います。

KONAと聞くと、MTBのイメージが強いかもしれません。しかし、KONAの本当の魅力は、時代の流れに流されることなく、**「クロモリフレーム」**という素材への深い愛情とこだわりを、今も持ち続けている点にあります。なぜKONAが、単なるMTBブランドに留まらず、世界中のコアな自転車愛好家から熱狂的に支持されるのか。その秘密を、ブランドの歴史から紐解いていきましょう。


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カナダの山が生んだ、反骨のブランド

創業のバックストーリー

KONAは、1988年にジェイク・ハリスとダン・シェーンという二人のMTB愛好家によって、カナダのバンクーバーで設立されました。当時のMTBは、ロードバイクの延長のような細いチューブのフレームが主流でしたが、彼らは自分たちが本当に乗りたい、よりタフで、アグレッシブなライディングに耐えられるMTBを求めていました。

創業者の二人は、後に世界的なフレームビルダーとなるジョー・マレーと共に、フレームデザインをゼロから見直しました。彼らが目指したのは、単なる移動手段ではない、**「乗ることを心から楽しめる遊び道具」**としての自転車です。彼らは、クロモリという素材が持つ「しなり」や「粘り」に着目し、MTBの過酷な環境でもライダーの体を支え、路面の衝撃をいなすフレームを追求しました。

KONAのDNA:クロモリへのこだわり

カーボンやアルミフレームが市場を席巻する現代においても、KONAがクロモリフレームを作り続けるのは、それが単なる懐古主義ではないからです。

KONAにとって、クロモリはブランドのアイデンティティそのもの。荒れたトレイルを走る際に路面からの振動を吸収し、ライダーの疲労を軽減してくれるクロモリの特性は、彼らが創業以来追求してきた「タフで、実用的で、乗っていて楽しい自転車」という哲学に完璧に合致しているのです。

また、クロモリフレームは修理が比較的容易で、長く愛用できるというメリットもあります。KONAは、流行に左右されず、一つの自転車を大切に乗り続ける、本質的な自転車の楽しみを提案し続けているのです。

KONAを象徴するライダーたち

KONAのブランド哲学は、彼らがサポートするライダーたちにも色濃く反映されています。ただ速いだけでなく、スタイルや探求心、そして遊び心を大切にするライダーが多いのが特徴です。

  • レイチェル・スィーツ(Raechele Sweet):世界中のトレイルを旅する、Kナのツーリング・アドベンチャーライダー。自転車と旅、そして自然を愛する彼女のライフスタイルは、KONAが提案する自転車の楽しみ方を体現しています。
    • Instagram:@raechele_sweet
  • ハンナ・バーンズ(Hannah Barnes):スコットランド出身のエンデューロライダー。KONAのバイクで山を駆け回り、自身のブログやSNSでその魅力と冒険の様子を伝えています。
    • Instagram:@hannahbarnes66
  • 井手川 直樹:日本のKONAレーシングチームを牽引するライダーであり、監督も務めるベテラン。彼の長年のレース経験とMTB普及活動への貢献は、KONAの国内における哲学を象徴しています。

彼らのように、KONAは勝利至上主義ではなく、自転車と、それを通じて得られる体験そのものを楽しむライダーたちを、長年にわたってサポートし続けています。


KONAのクロモリバイクたち

KONAは現在も、様々なジャンルで魅力的なクロモリフレームのバイクをリリースしています。ここでは、その一部をご紹介します。

Sutra(スートラ)

KONAのツーリングバイクの代表格。クロモリフレームのしなやかさと、豊富なダボ穴が特徴です。バイクパッキングにも、クラシックなキャリア&パニアバッグスタイルにも対応し、長距離の旅を快適にサポートしてくれます。

Sutra LTD(スートラ LTD)

Sutraをベースに、よりグラベルライドに特化したモデル。ドロップハンドルにMTBコンポーネントを組み合わせた「マウンテンドロップ」スタイルで、荒れた林道やシングルトラックも臆することなく走破できます。

Unit(ユニット)

シンプルなシングルスピードのMTB。余計なものを一切排除したストイックなスタイルは、MTBの原点を思い出させてくれます。クロモリならではの軽快なペダリングと、ハードなライディングに耐えうるタフさが魅力です。

Unit X(ユニット X)

Unitの多段変速モデル。シングルスピードでは物足りないと感じるライダーのために、ギアを追加。バイクパッキングにも最適な、まさに「究極のハードテールバイク」です。


日本におけるKONAと、全国の取扱店

日本におけるKONAの正規代理店は、アウトドアブランドとしても有名な**A&F(エイアンドエフ)**です。A&Fは、KONAの哲学を深く理解し、日本の自転車文化に合ったモデルを厳選して輸入しています。

ここでは、A&Fが厳選した、KONAを深く愛する全国の主な取扱店を、各地域から1店舗ずつご紹介します。

北海道

ノースバイシクル北海道

  • 住所:北海道札幌市中央区南4条西1丁目1-2 第87松井ビル1F
  • 電話番号:011-532-9588
  • ホームページ:https://northbicycle.co.jp/

東北

ワイズロード 仙台泉店

関東

ワイズロード 上野本館

  • 住所:東京都台東区上野3-16-3 鈴木ビル 1F~2F
  • 電話番号:03-3836-6168
  • ホームページ:https://ysroad.co.jp/ueno/

中部

Circles

関西

サイクルショップカンザキ上新庄店

  • 住所:大阪府大阪市東淀川区瑞光1-1-6
  • 電話番号:06-6320-1340
  • ホームページ:https://1stbike.net/

中国

grumpy

  • 住所:広島県広島市中区十日市町2-7-14
  • 電話番号:082-208-1185
  • ホームページ:https://www.grumpy.jp/

四国

ワイズロード 松山店

九州

ワイズロード 福岡天神店

沖縄

サイクル館 泡瀬店

  • 住所:沖縄県沖縄市海邦2丁目9-11
  • 電話番号:098-934-3389
  • ホームページ:https://saikurukan.jp/

まとめ:KONAは、自転車の楽しさを教えてくれる

KONAの自転車は、派手なテクノロジーや最新の素材をアピールすることはありません。しかし、彼らが作るクロモリフレームには、乗り手のことを第一に考えた、揺るぎない哲学が詰まっています。

KONAのバイクに乗ることは、単に速く走ることや遠くへ行くことだけではありません。それは、自転車本来のシンプルで、心から楽しいと感じる瞬間を、一つ一つ大切にすることです。

もしあなたが、人とは違う、自分だけのスタイルで自転車を楽しみたいと考えているなら、ぜひ一度、KONAのクロモリバイクに触れてみてください。きっと、あなたの自転車ライフを変える、最高の相棒が見つかるはずです。

それでは、また次の記事で会いましょう!ヒロヤスでした!

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中の人はCrust evasion乗り。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
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