パーツ紹介

Nitto B352 albatross barが与えてくれる美しいプロポーションと極上のリラックスポジション

こんにちは、ヒロヤスです。大阪の街を今日も自転車で駆け抜けているアラフォー、デザイナーの僕です。

自転車のカスタムにおいて、全体の印象を一変させる最も力強いパーツは間違いなくハンドルバーです。フレームのシルエットやホイールの存在感も重要ですが、サドルに乗ったときに常に視界に入り、乗り手の身体とダイレクトに接触するコックピット周りは、バイクの性格そのものを決定づけます。

僕が長年愛用しているクロモリフレームのカスタムにおいて、ずっと特別な存在であり続けているのが、日本の世界的な金属加工メーカーである日東(Nitto)が手がける「B352 albatross bar(アルバトロスバー)」です。このハンドルバーを車体に組み込んだ瞬間に立ち現れる圧倒的な美しさと、走り出した瞬間に身体を包み込む極上のリラックス感は、他のハンドルでは絶対に味わえない唯一無二の体験を与えてくれます。

今回は、Nitto B352 albatross barを取り付けたときのビジュアル的なプロポーションの美学と、日常のライドを劇的に豊かに変えてくれるリラックスポジションの心地よさについて、僕自身の視点と経験を交えてじっくりと語り尽くします。

スポンサーリンク

日東のクラフトマンシップが凝縮されたB352 albatross barという存在

まず、このハンドルバーを生み出したNitto(株式会社日東)というブランドについて触れないわけにはいきません。東京都足立区に本社を置き、福島県に工場の拠点を構える日東は、1923年の創業以来、一貫して金属パイプの曲げ加工技術を極め続けてきた日本の宝とも言えるメーカーです。競輪(NJS)認定パーツの厳格な基準を満たす極めて高い精度と強度は、世界中のサイクリストから絶大な信頼を集めています。

そんな日東の技術力が、オルタナティブな自転車カルチャーや日常を愛する日常着のような自転車の文脈と見事に融合して生まれた傑作が「B352 albatross bar」です。「アルバトロス(アホウドリ)」という名の通り、大きく羽を広げて優雅に空を舞う鳥の姿を想起させる独自の曲げ造形が施されています。

アーチとバックスイープが織りなす独自のスペック

B352 albatross barの形状は、いわゆるプロムナードスタイル(散歩道スタイル)に分類されます。クランプ部から一度前方にわずかに押し出された後、優美な曲線を描いて大きく手前へとバックスイープして戻ってくる立体的な造形が最大の特徴です。

ハンドル幅は広すぎず狭すぎない絶妙なサイズ感で設計されており、街中でのスリ抜けや狭い路地での取り回しやすさを保ちながら、握ったときに胸が開くゆとりを提供します。素材には美しく研磨されたアルミニウム合金やクロモリ鋼が用いられ、日東ならではのなめらかな表面処理と高精度なバフ仕上げが施されています。この金属の光沢と曲げの美しさだけで、酒のつまみになると断言できます。

バイクに取り付けた瞬間に完成する「プロポーション」の圧倒的造形美

デザイナーとしての視点から見て、B352 albatross barの最大の魅力は、バイク全体に及ぼすビジュアル的なプロポーションの調和にあります。自転車を横から見たとき、斜め前から見たとき、そして真上から見たときのどの角度から切り取っても、計算し尽くされた完璧な黄金比のような美しいシルエットを描き出します。

直線的なフレームと流麗な曲線の美しい対比

特にクロモリフレームにB352を取り付けた際のプロポーションは秀逸です。スリムな鉄パイプで構成されたホリゾンタル(水平)あるいは緩やかなスローピングのトップチューブに対して、B352の優美な三次元の曲線が見事なアクセントとして機能します。直線で構成された車体の上部に、有機的でエレガントな「曲線の冠」が戴かれるようなビジュアル的効果が生まれるのです。

一般的なドロップハンドルやフラットバーでは得られない、クラシカルでありながらどこかモダンで温かみのある佇まいは、愛車を一瞬にして「街の風景に美しく溶け込むパーソナルコミューター」へと昇華させてくれます。道端に自転車を停めてカフェの窓越しに眺めたとき、そのシルエットの美しさに何度も惚れ直すことになります。

ステム長との相性が生み出す黄金のバランス

プロポーションを美しく整える上で重要なのが、組み合わせるステムの長さです。B352 albatross barは手前に大きく戻ってくるバックスイープ形状を持っているため、一般的なハンドルバーよりも握り位置がサドル寄りに大きく近づきます。

そのため、普段使っているステムよりも20mmから40mmほど長めのステムと組み合わせることが、プロポーション的にも操縦性の上でもベストな選択となります。長いステムを突き出し、そこから優雅に手前へと戻ってくる金属パイプの取り回しは、クラシックなクイルステムでも現代的なアヘッドステムでも格別の存在感を放ちます。コックピット周りに適度な「間(マ)」が生まれ、車体全体の前後バランスが視覚的にも完璧に整うのです。

身体を開放する「極上のリラックスポジション」と走行フィール

どれほど見た目が美しいパーツであっても、乗ったときの快適性が伴わなければ意味がありません。B352 albatross barの真価は、実際にグリップを握り、ペダルを回し始めた瞬間に体感できる「至高のリラックスポジション」にこそあります。

上半身にかかる自重からの解放

ドロップハンドルやフラットバーで走行しているとき、僕たちの身体は少なからず前傾姿勢となり、腕・肩・手首、そして首筋に体重の一部を支える負担がかかり続けています。長距離ライドや前傾での高速走行にはそれが適していますが、日常の街乗りやのんびりしたポタリングでは疲労の原因にもなります。

B352を握ると、上半身が自然と起き上がり、背骨が健康なS字ラインを描くアップライトなポジションへ導かれます。体重の大部分がサドルにしっかりと載り、腕や手首にかかる荷重が劇的に軽減されます。手首を捻ることなく、肘を軽く曲げた自然な角度でグリップを添えることができるため、肩の力が抜け、長時間の走行でも上半身のコリや痛みが驚くほど発生しません。

広い視野と「風景を楽しむ」マインドセットの変化

上体が起き上がることで、視界の高さと広さが劇的に変わります。アスファルトの路面や前方数十メートルだけを見つめてスピードを追う姿勢から解放され、空の青さや街並みの移ろい、街角の小さな変化に自然と目が向くようになります。

B352 albatross barを取り付けるということは、単にハンドルを換えるということにとどまりません。それは「自転車に乗る時のマインドセットそのものを、ゆったりとした豊かな時間へシフトさせる」という体験なのです。急ぐことをやめ、大阪の御堂筋や中之島の川沿いを風を感じながら流すときの心地よさは、言葉では言い尽くせないものがあります。

セッティングとカスタムの奥深さ

B352 albatross barは、乗り手の好みや目的に応じて多彩なアプローチができる非常に懐の広いパーツです。ここでは、その潜在能力を最大限に引き出すためのセッティングのポイントを紹介します。

ライズかドロップか:上下取り付けの美学

諸説ある話ですし、ライディングスタイルによって大きく評価が分かれる多様な見解のある話題ですが、このハンドルバーは上下どちらの向き(ライズ方向/ドロップ方向)で取り付けるかによって、まったく異なる表情と乗り味を見せます。

正向き(ライズ方向)で取り付けると、グリップ位置が高くなり、最もアップライトでリラックスしたプロムナードポジションが完成します。普段使いの街乗りやクルージング、前カゴやフロントラックを装着したコミューターバイクにはこのスタイルが最高の相性を見せます。

一方で、ハンドルをあえて上下ひっくり返して逆向き(ドロップ方向)に取り付けるセッティングもマニアの間で非常に人気があります。グリップ位置がわずかに下がり、適度な前傾姿勢を保ちながら手前に引ける「 semi-mustache(半マスタッシュ)」のようなスポーティでアグレッシブなスタイルへと変貌します。旧車風のクラシカルな雰囲気を演出したい場合や、少しスピードに乗せて走りたい場合には、この反転セッティングが抜群に映えます。

コントロール系パーツとグリップのアッセンブル

コックピットの仕上げにおいても、B352は様々な組み合わせを楽しめます。

内径規格にもよりますが、一般的な22.2mm径のクランプを持つブレーキレバーやフラットバー用シフターを装着するのが最もオーソドックスで扱いやすい構成です。また、バーエンドにバーコン(バーエンドコントローラー)や逆付けのインバースブレーキレバーを仕込むことで、ケーブルの取り回しをすっきりと整理し、よりクラシカルで洗練されたルックスを構築することも可能です。

グリップには、上質なレザーグリップやシンプルなラバーグリップはもちろん、コットンバーテープを巻き重ねてシェラックニスで仕上げるというクラシックなカスタムも非常に美しく決まります。自分の手になじむ素材を選ぶ過程も、カスタムの醍醐味です。

まとめ:愛車との時間をどこまでも豊かにしてくれる名作ハンドル

NittoのB352 albatross barは、単なる自転車の操舵パーツという枠を超え、愛車と過ごす時間そのものを上質に変えてくれる魔法のようなプロダクトです。

日本が世界に誇る日東の緻密な金属加工技術によって生み出された優美な曲線美は、クロモリフレームをはじめとするあらゆるバイクに洗練されたプロポーションを与えてくれます。そして、身体を柔らかく包み込むようなリラックスポジションは、日々の移動や休日のお散歩ライドを、心からリフレッシュできる至福のひとときへと変えてくれます。

もしあなたが、「最近愛車に乗っていて少し肩が凝るな」「もっと街の景色をのんびり楽しみながら走りたい」「自分の自転車の見た目を一劇的にエレガントに変えたい」と感じているなら、ぜひNitto B352 albatross barをコックピットに迎え入れてみてください。ハンドルを握った瞬間、日常のスピード感が心地よく塗り替えられる感動を味わえるはずです。

みなさんは、愛車でゆったり街を流すときにどんなハンドルバーを選んでいますか?ぜひお気に入りのカスタムやこだわりを教えてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ヒロヤスでした!

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

Cr-Monicle l クロモリ自転車BLOG
Hrys Basics(ひろやす)
Hrys Basics(ひろやす)
Designer & Cr-Mo Freeks
中の人はCrust evasion乗り。最近古いMuddyFOXも仲間入りしました。クロモリ自転車とデザイン・作品制作に明け暮れるアラフォーのクリエイター。 自転車のあれこれやニュースやいろいろなフレーム・パーツがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログにして行ってます。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました