Klunker Style(クランカースタイル）

「クランカースタイル」（Klunker Style）とは、1970年代のアメリカ・カリフォルニア州マリン郡を中心に発展した、マウンテンバイクの黎明期に見られるスタイルのことを指します。このスタイルは、当時のライダーたちが、古いクルーザータイプの自転車（特にシュウィン社の「クルーザー」モデル）にオフロード向けの改造を施し、山道や荒地を走るようにしたのが始まりです。

主な特徴は以下の通りです：

1. クルーザー自転車の改造: 古いクルーザーバイクがベースとなっており、ブレーキやギアを追加することでオフロード走行に耐えられるようにした。
2. 太めのタイヤ: オフロードを走るために、幅広のタイヤを装備していた。
3. ダウンヒル志向: 当時のライダーたちは、特に山の下り坂（ダウンヒル）を楽しむためにこのスタイルを採用していた。
4. シンプルな設計: 現代のマウンテンバイクに比べ、非常にシンプルでギア数も少なく、サスペンションもないものが多かった。

「クランカー」という名前自体も、これらの自転車が岩場や荒れた道を走る際に立てる音（「クランク」という音）からきています。現在のマウンテンバイクの原点ともいえるスタイルで、特にマウンテンバイクの歴史や文化を知る上で重要な存在です。

Hrys Basics(ひろやす）

Designer & Surly Freeks

中の人はSurlyの自転車とデザインに明け暮れる30第半ばのクリエイター。 海外の自転車ニュースがとても気になり、あれこれ見て調べてってやるならそれをまとめて見よう、ということでこのブログを解説しました。 飽き性が出ないよう根気よく続けていこうと思います。